丸投げの小泉さんで何故悪い
2002年11月29日
宇佐美 保
小泉首相が、“経済を竹中大臣に丸投げしている”、“小泉首相は経済音痴だ”などと、マスコミなどは非難しますが、何故いけないのですか?
誰でも万能の人は居ません。
リーダーに必須条件とは何ですか?
リーダーとしての必要十分条件などありますか?
世の中には色々な特徴を持つリーダーが居て、それなりに成功を収めている方々が多々居られるはずです。
そして、小泉首相の特徴は、常に“構造改革が最優先”との旗を常に振り続けていることです。
立派ではありませんか?
そして、自分には出来ない仕事を適任者(竹中大臣)に振り向けて何故いけないのですか?
マスコミなどは、“竹中氏は学者であって、泥臭い政治などには不向き”などと非難していますが、今の常態までに日本を陥れたのは泥臭さでは定評の政治家達、そしてそれに絡まる官僚達ではありませんか?
その上、実業界のエリートである銀行幹部、更には企業家達等はバブルに踊ってしまった張本人達ではありませんか?
竹中大臣が自分一人だけでなく、各方面の人材を集めグループを結成して、小泉首相の依頼に答えていて何故悪いのですか?
それに、「学者は駄目だ」と言う方々こそは、“人を肩書きで判断する”と言う、最低の日本人の典型ではありませんか?
更に、日本の現状を「デフレ」と一言で片付けるのも、「肩書き」「レッテル張り」の典型ではありませんか!
今日本に(多分先進国中)に発生している状況は、世界的な経済構造の大きな変化による必然的な価格下落現象ではありませんか!
機械化、IT化が進み、ドンドン低賃金の中国や東欧圏への企業展開の波が湧き起こって、先進国国内の製造業がその価格競争から脱落の危険性に瀕しているのが世界の現状ではありませんか?
それなのに、簡単に「デフレ」との言葉で片付けて、「インフレターゲットを設けろ」「景気対策をしろ」等と喚いていますが、そんな生半可の状況判断でよいのですか?
これからの日本経済がどのように、日本を追いかけて来る韓国中国他のアジアの経済に立ち向かって行くのかを打ち出してゆくことこそが最重要ではありませんか!?
無駄な公共投資など、そして、機関投資家、更には、内部情報を知り得て、多額な利益を掴む事が可能な腐敗政治家達を大喜びさせる株価対策などに貴重な国民のお金を使ってよいのですか!(それも借金して!)
小泉首相の説くように「構造改革」こそが急務ではありませんか!?
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